学校図鑑

2018.05.18

2018年5月18日 三輪田学園中学校 塾対象説明会

今日は三輪田学園中学校の塾対象説明会に2名で参加してきました。
この三輪田学園には去年2回訪れております。
過去の学校図鑑も是非ごらんください。

市ヶ谷駅から徒歩約7分、法政大学市ヶ谷キャンパスボアソナードタワーのすぐ隣に三輪田学園はありました。

まず、吉田珠美校長より2018年度の三輪田学園紹介のご挨拶がありました。
今年で創立131年となる伝統校の
誠実で、だれとでも「つながる」ことができ、自らの人生を切り拓いて生きる「徳才兼備」の女性
という方針は、どんな時代にあっても最も必要な力と考え、その時代に合わせた新しい取り組みを始めている。
とのことでした。

その新しい取り組みを大きく二つ紹介されていて、一つが伝統の読書教育とIT授業の両立で、もう一つが校外学習の充実です。

三輪田といえば読書といったように、活字を拾っていくことで豊かな感性や想像力を育て、知識を深めることをこれまで通り大切にしていきながらも、IT学習としてタブレットを使った学習を積極的に取り入れ、視覚や聴覚でアクティブに学び、発信することで効率的に学習を進めていき、また学校内でのコミュニケーションもタブレットの導入によって活発になっていくなど読書とITを補完しながら理想的な学習環境の整備にあたっているというお話は、大変興味深かったです。

また、校外学習の充実としてお隣の法政大学の学生とともに理科実験教室を行ったり、外堀水質調査をしたりといった高大連携の活動をしていたり、成田空港で日本に旅行に来た外国人に突撃インタビューをしてみるGlobal Day-tripといったような面白い校外活動を紹介していただきました。今は中間試験中ですが、それが終わったら八王子の山に入って林業体験を行うそうです。
また、外堀の水質調査などの活動は吉田校長自ら“外堀フレンズ”を運営し、生徒たちとともにボートを漕いで調査を行っているというお話を聞き、素晴らしいなと思いました。校長先生もこの三輪田学園の卒業生だそうです。

次に、進路指導室長である加納克也先生から、昨年度卒業生の進学結果および今後の新入試に向けてのお話をいただきました。

まず主な進学状況ですが、昨年160名の卒業生のうち国公立に4名が進学、早慶上理に10名が進学、G-MARCHに21名が進学、医歯薬・看護医療・栄養系には医学部医学科2名を含む32名が進学したそうです。

また、現高1からはじまる2020年度入試に向けての取り組みとして文科省が重視する学力3要素(①基礎的・基本的な知識・技能の習得②思考力・判断力・表現力の育成③主体的な学びと協調性の涵養)を軸とするカリキュラムをとっており、他の学校に比べて特に印象的だったのが、タブレット端末を用いた最先端の学習環境を次々導入していることでした。

①基礎的・基本的な知識・技能の習得のために、生徒の学習の「穴」を確実に把握し、個々人の「穴」に合わせた指導を行うことで中学までの基礎的な力を確実に習得してもらう取り組みを行っているとのことです。
そのために到達度テストと動画教材を使っているそうなのですが、効率的に行えるところは効率的に進めて、先生が本当に必要な部分を個人レッスンする時間が確保できるようになったそうです。

②考力・判断力・表現力の育成のために、学習活動や行事やクラブの活性化と、進路学習の多様化・深化に取り組んでいき、またその結果の振り返りと蓄積を続けていくためにClassiというシステムを導入して、先生が部活や委員会などの活動に対してアンケートという形で生徒自身に振り返らせ、その振り返りを端末上でいつでもアクセスできるようになっているそうです。
このかつての自分が熱く取り組んだ活動の振り返りを読み返すことが、将来どのような進路を選択するかの判断において大きなヒントとなるようです。

③主体的な学びと協調性を涵養するためにも、受動的な従来型の座学のみではなく主体的な学習活動を重要視し、そのためにタブレット端末とAL対応アプリであるエナジードなどを導入しているそうです。

最先端の技術を惜しみなく使い、現代的な新しい学習環境の整備に取り組んでいるといった印象を強く持ちました。
たしかに、私たちがやってきた勉強は、黒板・ノート・参考書・筆記用具といったところで、このような端末を使って勉強した経験がないことから、大丈夫なのかな?遊んじゃうんじゃないの?と不安になりそうですが、歴史の風雪に耐えながらも時代の変化に対応していき131年の伝統を築いてきた三輪田学園が今日の社会の現状に目を落として取り入れたシステムがきっと3年後、5年後には当たり前の学校風景となっているのかなとも思います。

次に英語科の石上美樹子先生より、三輪田学園の英語教育についてお話がありました。
やはり女子校ということもあって、英語教育には凄まじいこだわりを持っているなといった印象を受けました。

これもiPadが大活躍するような仕組みが次々と紹介されていました。
具体的にiPadがどう活躍するかというと
・中2が英語でスライドを流しながらプレゼンをすることができる。
・ペアで会話を録画し提出することで能動的に学べるように
・全員参加型の授業で解答を比較、共有しながら学びを深めることができる
・音読テストを録音し提出→ネイティブの先生が評価
・Writing課題をiPadで提出し、授業を待たずに添削され返却
・宿題の写真を撮影して提出、それもすぐにチェックされ、間違いがあったら直して再度提出
・宿題の提出時間が秒単位で生徒のiPadに表示され宿題の存在を忘れていたということがないように

と、大活躍しているようです。

また、その他にも
中2全員参加のイングリッシュキャンプ(2泊3日の英語漬け)や、高1カナダ研修や、高1全員必修5時間×5日間のサマースクールやオーストラリア名門女子校短期・長期留学プログラムや、中3〜高2の秋田国際教養大学イングリッシュビレッジや、法政大留学生とのカルチャープロジェクトなどなど、様々な英語の特別プログラムも用意されていて、本当に英語に力を入れているなと感じました。
昨年度は、中3の54%の生徒が英検準2級以上を取得したそうです。

次に、2018年度入試総括と2019年入試についてのお話を、中学教頭湯原弘子先生よりいただきました。

三輪田中学校は、2018年度入試から午後入試を導入したこともあり、志願者、入学者がとても増えました。
なんと長い歴史で史上初、中学5クラスとなったそうです。

また、今年から行った1回午後の入試では定員20名の枠に384人の受験者が集まり、173人が合格となりましたが合格者の最低点が2科で154点と極めて厳しい入試になったのかなと思います。

今年はこの1回午後の枠を30名とし今年の20名より10名増やすとのことです。
その分、2/2の2回と2/3の3回でそれぞれ5名減らすそうです。

また併願校は多い順に、山脇、共立女子、実践女子となっているそうです。

最後に、各教科の先生(算数 上田谷先生 国語 五十嵐先生)より、入試問題の出題意図と対策についてのお話がありました。
かなり詳しめに傾向と対策について教えていただいたので、この塾からいつ志願生が出てもいいように研究していきたいと思います。

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