学校図鑑

2025.06.07

令和7年6月5日 光塩女子学院中等科 塾対象説明会

令和7年6月5日 本日は東京都杉並区にあります光塩女子学院の塾対象説明会に参加してまいりました。
JR中央線高円寺駅徒歩12分のところにあります、幼稚園・初等科・中等科・高等科を併設するカトリック系の進学校です。
写真には映っていないのですが、この人工芝のグラウンドで初等科の児童が元気いっぱいドッジボールをしていました。

この学校にはジャングルジムからの受験例がありませんが、説明会には何回か参加させてもらっています。

本日の説明会は
○校長挨拶
○カリキュラム・進路
○入試関係
○光塩生の生活

のテーマでお話がありました。

まず、校長の烏田先生よりお話がありました。

光塩の教育として
一人ひとりの倫理観を尊重するカトリック精神、一人ひとりの志望に寄り添うキャリア教育、一人ひとりの個性を伸ばすカリキュラム、そして、一人ひとりの居場所を作る環境ということで、他校に比べて1学年の人数が少なめであることを活かし、全員に目が行き届くような環境で中入生は6年、初等科からの内進生は12年過ごすことのできる学校です。

2022年〜24年までの3年間をMANABIプロジェクトとして、
①授業改善→もっと動きのある授業を 
②自習室・放課後・特別講座→自習室の時間延長、一人で黙々とやる自習室とみんなで学び合える自習室の2種類に分ける
③ラーニング・コモンズ→改修し、委員も活躍したり、イベントを実施したりできるように
という取り組みの成果が出たことに加え、

今回新たに、2025年〜27年の3年間をTSUNAGARUプロジェクトとして
①ラウダート・シ・ゴールズの実践
②グローバル教育の充実
③社会に開かれた学校づくり
を柱に今までの伝統に新たな要素を加えて、さらに生徒に活躍の場であったり、安心して学校生活を送ることのできる環境を整備することであったりに取り組んでいくとのことです。

③社会に開かれた学校づくりということで、説明会前の待ち時間に新たに活動開始となったPR部が作成した学校紹介動画が上映されていて、そのクオリティの高さにビックリしました。
PR部は他校のPR部との連携であったり他団体との交流を積極的に行なって、どんどん社会とつながる機会を作っていくというところは同校に限らず、今の私立中高一貫校の一つの特徴なのかなと思います。

先生は、光塩について「厳しい競争社会を生き残る教育ではなく、勝っても負けてもしなやかに生きる力を育んでいく」と最後におっしゃっていました。

大切にしている伝統を守っていきながら、時代の要請に応える形でアップデートしているなという印象を受けました。

次にカリキュラム・進路について教頭の齋地先生よりお話がありました。

一人ひとりの個性を伸ばすカリキュラムとして、各種小テストや実験ノート、新聞ノート、図形ノートなど基礎学力重視のカリキュラムとなっており、特に理科では実験が毎週のようにあり、大学でも通用するレポートを書く力が中1より育っていくとのことです。
また、英語は中1から習熟度別授業となり、高2・高3では大学受験に特化した選択授業など一人ひとりの進路実現をサポートする仕組みも少人数だからできるというお話には納得です。

また、共同担任制により年齢や性別が異なる6人の先生がみんなの担任の先生という仕組みは、分野によって違う先生に相談することができ、学習や進路決定がスムーズにできるという点で生徒さんに安心感をもたらすことができるといいます。

これが光塩の教育ということでキーワードが並んでおりますが、これらの一つ一つが組み合わさって学校というものができているというところが再度確認されました。

進路についてですが、毎年同校は説明の時間は短めとなっております。

2025年3月卒業生は128名で、そのうち
国公立・早稲田・慶應・上智・東京理科・ICUの進学者(現役)が29名(31%)
学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政の進学舎(現役)が16名(17%)

進学準備が34名ということで指定校推薦枠の余っている様子などを見ると、妥協せず信念を貫く姿勢を読み取ることができるかと思います。
指定校推薦・協定校への進学者は17名で13%と割合的には低めです。

詳しくは学校HPをご覧ください。

入試について、光塩女子学院では
2/1 AM 総合型
2/1 PM 算数1科型
2/2 4科型
2/4 4科型

算数1科型が新設されました。
その影響で、2/2の入試の併願校が吉祥女子、鷗友学園、浦和明の星などが多くなり、平均点が大幅に上昇、しかし手続き率も低いという変化があったとのことです。
そうすると、一般的な4科を学習して同校の志望度合いの高い受験生が苦戦してしまったのかと考えられますが、その層は2/4に合格を掴むことが多く、最後まで諦めず受験を続けていくことが重要なのかと思いました。

2026年度入試より、出願時の通知表のコピー(第6学年)の提出が不要となり、入学手続き時に提出という点と、4科型入試において帰国生および英検取得者(4級以上)に加点が行われるとのことです。

最後に光塩生の生活というテーマでお話がありました。

光塩生の1日は早く、8:00~朝礼・お祈りがあります。
所沢からですと国分寺まで出て高円寺まで中央線に乗り、駅からもやや歩くということで現実的に通えるかというところは正直あるのですが、調べてみたところ新所沢から6:47の電車に乗れば7:39に高円寺に着くのでそこまで非現実的というわけでもなさそうです。

実際に地区別生徒数の資料を見てみると、中1〜高3の868名のうち、所沢市から9名が光塩に通っているとのことです。
埼玉県でも入間市(2名)、川越市(2名)、上尾市、東松山市、坂戸市と所沢から時間がかかりそうなところ(詳しく調べていないので分かりませんが)からも通っている生徒がいると読み取れますので、通学に時間と体力を消費するというところよりも同校で6年過ごすメリットが上回るというところがあるのかなと思います。
学校のことをよく理解している方が入試を受けて入学し、通っているというイメージが大きい学校となります。

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