学校図鑑
2025.06.09
令和7年6月9日 明治大学付属八王子中学校 教育関係者対象学校説明会
令和7年6月9日 本日は東京都八王子市にあります明治大学付属八王子中学校の教育関係者対象説明会に参加してまいりました。
ジャングルジムでは8期生が2名この学校に通っております。
また、ジャングルジムから高校受験で同校に進学した生徒も通っております。
説明会はいつものホールではなく、4階の会議室で行われました。
メモを取るのに机があった方が書きやすく、ありがたかったです。
会議室から広大なグラウンドが見えましたので許可を取ってこちらも撮影させていただきました。
関係ない話なのですが、私は高校サッカー部の最後の公式戦がこの明八のグランドでした。
相手は国立高校でした。
今はこの仕事をしているので(中学受験専門ではありますが)国立高校といえば超進学校でとても賢い生徒が多いということはわかるのですが、当時の私たちはそのようなことも知らず、進学校なので高3のほとんどは受験のため部活を引退していて2年生主体のチームが相手だったということも後になってわかり、もともとお勉強では相当負けていて、かつサッカーでも負けて、実は年下だったということで、ほろ苦い思い出が蘇ってきました。
とはいえ、今は社会がフィールドです。
私にとってジャングルジム生の受験が毎年の公式戦となりますし、この受験で勝つ(つまり合格する)こと以上に、自分に合った学校でイキイキと学生生活を輝かせてもらうことが重要です。
そのためには学校説明会にも積極的に参加して、オススメの学校はどこですか?と問われた際にしっかりと答えられるようにせねばと前向きな気持ちにもなれました。
と、関係ない話は置いておいて
今日の会は
1 配布物確認
2 校長挨拶
3 学校生活・進路について
4 2025年入試結果・2026年募集要項について
というテーマで行われました。
ここのところ5回連続女子校だったので、久しぶりに男の子のいる学校となります。
配布物は全部ありました。
まずは、学校長の林先生のご挨拶からです。
今年開校41年目となる明大八王子は、40周年に際して校名が明大中野八王子から明大八王子に変更となりました。
皆様は同校を「めいはち」と略して呼んでいるかもしれませんが、私と向後先生は「なかっぱち」と呼んでいたのでそれも改めてあります。
校長は明八の特徴として、
①学校内の環境がとても良い
②推薦率の向上
という2点を挙げてお話してくれました。
①について都会にあるアクセスの良い学校もあるが、それと比べてもいい環境の学校だと胸を張って言えるとのことです。
受験を検討される方は是非一度来てみてくださいとおっしゃっていました。
所沢からだと少し通いにくいのでは?と感じられるかと思われますが、確かにスクールバスが八王子と秋川(武蔵五日市線)からしか出ていなかった時代は2時間くらい覚悟しないといけないといったところでしたが、現在は拝島からスクールバスが出ているので他の都内MARCH付属校と比べてみると、中大附属は目立って近いですが他の法政や立教女学院などとは変わらないのではないかと思われます。
所沢市から通っている中学生は12名で23区から通っている中学生は86名ということを考えてみても、十分所沢から通える学校であると思われます。
②については、基礎に重点を置いた学習をしていきながら好きなものを見つけよう、元々好きなことがある人はそれを磨こうというところで、付属校らしさを感じます。
また、以前の説明会でもおっしゃっていた「チーム明八」ということで、自分は一人なのではなくチームの一員なんだということでどのような生徒にも居心地の良い環境を校長が率先して整えていく学校の雰囲気を感じ取りました。
また、AIの時代だからこそ対面が必要ということで、学校に来ないと得られないものがあると力強く仰っていたのが印象的でした。
次に学校生活・進路について入試広報主任の小川先生よりご説明がありました。
スクールバスを用いないとなかなか辿り着けないところにある明大八王子ですが、拝島・八王子から約25分がスクールバスに乗車している時間となります。
この時間はかなり長めですが、全員が座って乗れるということでそれなら友達とひと喋りすればすぐだなと感じました。
平均通学時間は1時間20分とのことです。
所沢からだとちょうどそれを少し切るかなといったところです。
スクールバスがあるため、始業時間は遅めで8:45〜朝読書や小テストが始まり、9:05〜午前授業です。
一般的な校時として、午前4校時ー昼休みー午後2校時というのがありますが、明八は午前3校時ー昼食ー午後3校時ということで、第6校時が終了するのが15:40となっています。
そのあと部活等を行い、最終下校時刻は18:10となっています。
これは最終のスクールバスが発車する時刻で遅れるわけにはいかないというところになるかと思います。
お家には19:30には着くだろうといったところです。
日々の学習は基礎学力の養成に重点を置き、先取り学習を行わない代わりにその深度を深め、教科書内容を確実に身につけていくことで明大進学を目指すカリキュラムとなっています。
また、受験にとらわれない「学び」の追求ということで校内で試験や対策講習を行う各種検定であったり、教員が好きなテーマで行う特別講習(サマー講習)などで教養を養います。
高2より文理の選択があるのですが文系でも数学を行い、幅広い学力を備えていくところは付属校ならではです。
進路については、明大進学率が91.3%で明大推薦圏内は94.8%ということで、他の明大付属校と比べても全く遜色ありません。
ただ、これはどこでも良いから明治大学にというようななんとなくの進学の仕方による結果ではなく、自分の将来をみすえた進学をということで、受験勉強に追われず長い時間をかけて自分の進路や学部について研究した上で納得して進学することで大学に入学しても活躍している卒業生が多いとのことです。
大学は一般入学組が賢くて、付属組はそうでもないということがよく言われますが(私も色々な所で言われました。否定はしませんが笑)今はそうではなく、むしろ幅広い教養をもち、大学が求める学習とその成果の発表という部分ではむしろ付属校の方がリードしているという話は同校に限らず、様々な付属校で言われます。
最後に2025年入試結果・2026年募集要項について入試広報の芦澤先生よりお話がありました。
大きな変更点としては、2026年入試よりB方式入試の変更があります。
1つが、試験日程が2/5PM→2/5AMに変更ということで、今まではどことも被らない入試で総合型ではない従来型の受験勉強をしていて思うような結果が出ていない付属校志望の受験生が2/5に法政大学→明大八王子と連続で受けるということがあったかと思いますが、今後はどちらも午前ということでどちらかを選択するということになりそうです。
この変更の理由は、他校との競合が予想されて午後にやっていたが、そのような影響をあまり感じなかったということがあるとのことです。
また、B方式の入試は総合型ということで4科目の要素が混ざった入試というものだったのですが、次年度以降は教科別になっている(しかし時間や解答用紙などは全部まとめてというところは従来通り)ということで、都立中高一貫校対策をしていない受験生にとってはやや追い風と言える変更なのではないかと思います。
この変更の理由は、もう少し基礎学力を見る問題を増やしていった方が入学後の勉強にスムーズに移行できるだろうとのことでした。
これにより、法政大学と完全に試験日程が被るという形となりました。
2025年入試結果については
このようになっています。
2/1の入試では第一志望の受験生が多く、2/3の入試では他校(上位校)との併願が多いというのが特徴となります。
第2回の倍率が男子7.0倍、女子5.8倍となっているのですが、それを
(ア)第1回入試を受けて不合格だった受験生と
(イ)第1回を未受験だった受験生に分けると
男子(ア)23.4倍 (イ)2.9倍
女子(ア)13.7倍 (イ)2.7倍
ということで、第1回に不合格で第2回に復活合格というところが熾烈を極めるということに、中学受験の厳しさを痛感しました。
第1回に不合格だった146名中120名が第2回に再チャレンジし、うち12名が復活合格となりました。
裏を返すと、残り38名は2/1に他校を受けていた層となります。
このデータを見ると、仮に2月1日が不合格だった場合、(1月受験校には進学しないとして)2月1日午後、2月2日に第2志望以降の進学許容校の合格を持っていない限りは2/3入試の挑戦は回避した方が良さそうだなと思いました。
2/1 明大八王子
2/2 明大中野
2/3 明大八王子
2/4 明大中野・中大附属・成蹊
2/5 明大八王子・法政大学
で出願して午後入試はやりませんというような併願はかなりリスキーです。
繰り上げ合格は3年連続0名だったとのことです。
この説明を受けている間、今年2月に合格を掴み取った8期生のことを思い返していました。
2人とも第1回入試で合格したのですが、よくこの試験を突破したものだなと思いました。
中学入試の説明の後、高校入試の説明がありました。
推薦入試で3.3倍、一般入試では7.7倍という激しいデータが示されていました。
推薦入試で3倍以上の倍率が出るというのはあまり詳しくないのですが、凄いことだなと思いました。