学校図鑑
2025.06.14
令和7年6月12日 大妻嵐山中学校 塾対象説明会
令和7年6月12日 本日は埼玉県比企郡嵐山町にあります大妻嵐山中学校・高等学校の塾対象説明会に参加してまいりました。
東武東上線「森林公園駅」からスクールバスで約20分で到着しました。
新所沢から森林公園までは50分くらいなので、通えない学校ではないなと実感しました。
この学校はまだ進学者が輩出できていない学校となりますが、今年8期生が塾として初めて合格をいただきました。
埼玉県内の中学受験で入ることのできる女子校は、浦和明の星女子と淑徳与野と大妻嵐山のみとなり、浦和明の星女子と淑徳与野は偏差値がとても高いので、同校は注目しておりました。
大妻学院4中高の中で、今年ジャングルジムでは
5月30日 大妻中学校
6月6日 大妻中野中学校
6月13日 大妻嵐山中学校の説明会に参加し、
6月19日に大妻多摩中学校の説明会に参加する予定です。
大妻4中高全ての説明会に参加する塾はこの世でジャングルジムだけなのではないかと密かにコンプリートを企てているところとなります。
説明会に参加し、ご挨拶をするとたびたび「エイメイさんと提携することになったんですよね!?」と興味津々に聞かれるのですが、1年経たずに「表向きの提携関係はなくなってしまったのですよ」と説明するのに若干の気まずさが伴います。
説明会は学校長の榎本先生のお話から始まりました。
大妻の校訓は「恥を知れ」でその強いメッセージに少しびっくりしてしまうかも知れませんが、この言葉は決して他人に言うことではなく、あくまでも自分に対して言うことで、人に見られたり聞かれたりした時に恥ずかしいことをしてはいないかと自分を戒めることで、すなわち、身だしなみや礼儀、思いやりやリスペクト、感謝、謙虚さを大切にすることとなります。
校長の話は「大妻嵐山の3つのTo Do」ということで、
その① 大妻の精神で上質な学校生活(品格ある女子教育)
その② 大妻嵐山学校社会貢献活動
その③ 伸び代を伸ばす、実践的な学び
というテーマに分けて説明がありました。それぞれについて紹介します。
まずはその①からです。
共学か別学かというところで別学がジェンダー意識を形成しているのではないかという一般的な見方に対し、むしろ別学で
あるからこそ、フリーハンドでのびのびとした学校生活を送ることができるとし、100年を超える大妻の女子教育がもたらす安心感が確かにあると思います。
共学校ですと、一見ジェンダーフリーな印象を受けますが男子生徒と女子生徒が異なる扱いを受け、異なる方法で行動すること(女子力の発揮することなど)が求められるため、自然と性差や男女の役割がインプットされてしまうのではないかというお話にはなるほどと思いました。
また、小規模校ならではの一人ひとりを大切にしたサポート力ということで、附属校としての進路保証とサポートの力というところも魅力となっています。
大妻、大妻中野と比較して、附属校としての大妻嵐山という切り口が意外なところでした。
運動会などの学校行事で生徒たちが楽しく全力で活躍している様子の動画などを見させていただきました。
その②について
大妻嵐山では、学びの教育活動に加えて、「社会連携」と「社会貢献」を新たな使命として位置づけ、「社会でデキる女性」の育成を社会と協働して行っているとのことです。
中学で「デキる人」と言えば、勉強やスポーツができる人となるのでしょうが、社会に出ると足が速かったり、テストで点数を取れたりする力よりもむしろ点数化されないような、行動力、コミュニケーション力、決断力、協調性などが「デキる人」に必要な条件なのではないかということで、どんどん社会とつながっていくことで、数値化・文章化しにくいけれど実は一番必要な力の育成に取り組んでいるとのことです。
具体的には、このような取り組みです。
このような課外活動をさらに充実させるために、授業時間を減らすなどの実践的な取り組みにも積極的に取り組んでいます。
中でもみつばちプロジェクトは学校内に養蜂場を作り、どのようにみつばちを育てていくか、効率的に蜂蜜を得るにはどうしたら良いかなどの学びの部分であったり、卒業生が営むパン屋さんとコラボや商品化企画など、学校が用意する職業体験や探究といった類のものではなく、まさに答えのわからない社会の中での問いに生徒さんたちが協力して取り組む部分が非常に大きな成長の機会となっており、進学にもいかされているとのことです。
その③については主に高校でのコース分けについての説明でした。
大妻嵐山には3つのコースがあります。
1つ目が、大妻進学コースで大学付属校的なカリキュラムで受験勉強にとらわれない教養を学ぶことができるというのがこのコースの特徴なのかと思われます。
大妻女子大学への進学枠は100名程度ということで希望する生徒全員が進学できる枠が保証されています。
しかし、大妻女子大にしか進学できないのかというとそうでもないようで、東京学芸大や学習院大、東洋大や成城大の進学者もこのコースから出ているということです。
2つ目が、総合進学コースで大妻女子大以外で難関大学への進学を希望している人向けのコースとなります。
どちらかというと総合型選抜入試や指定校・公募制に力を入れるコースということが言えそうです。
志望理由書や小論文、面接、プレゼンテーション指導など総合型入試を勝ち抜くスキルを高めていきます。
このコースからは高知大、立教大、学習院大、法政大、中央大、東京女子大、津田塾大、昭和女子大、成城大、獨協大、文教大、東洋大、日本大、埼玉医大、北里大、東京薬科大などの合格が出ているとのことです。
3つ目が、特別進学コースで難関国公立や最難関私立大学への合格を目指す人向けのコースとなります。
こちらはどちらかというと一般選抜に力を入れるコースということが言えそうです。
2つ目のコースで一般選抜で大学を決める生徒がいないわけでも、3つ目のコースで総合型選抜入試や公募制をやらないというわけでもありません。
ただ、特別進学コースでは指定校推薦を利用することはできないのでそこには注意が必要です。
高大連携事業で進学後のイメージをしやすくするというところであったり、1日12時間勉強する特進勉強合宿などがこのコースの特色です。
このコースからは名古屋大、お茶の水女子大、群馬大、東京農工大、北見工大、上智大、立教大、学習院大、中央大、法政大、東京女子大、学習院女子大などの合格が出ているとのことです。
次に2024年度卒業生の入試結果と大妻嵐山の進路指導について、進路指導部主任の田淵先生よりご説明がありました。
卒業生のうち約30%が大妻女子大へ進学します。
また、卒業生が大学進学のきっかけとなった入試の種別は
総合型が31%、学校推薦型が52%、一般が16%ということで年内入試が大きな割合を占めることがわかります。
2024年度の合格実績としては、
国公立大 7名
早慶上理 1名
GMARCH 15名
日東駒専 6名
医歯薬看護系 23名
となっています。
最後に入試についてです。
高校の募集定員が180名、中学の募集定員が80名+若干名ということと、高校の卒業生が107名(2024年度)ということを考えると、募集定員より少ない生徒となっているのかなと思います。
これは校長の話にもありましたが、小規模校だからこそ一人ひとりをしっかりと見られる環境ということでプラスで考えることができそうです。
中学入試については、第一志望の受験生が多く受験する学び力エキスパート入試と、主に併願校として受験する大妻一般入試があります。
適性検査型入試や特待入試に加えて、次年度より英語入試も新設される見込みとなります。