ジャングルジムの中学受験

「キャリアとはハシゴでなくジャングルジムのようなものである」

 FacebookのCOOであるシェリル・サンドバーグ氏がハーバード大学の卒業式で語った言葉です。
 画一的な価値観に支配され単なる受験勉強のゴールを目指して、一段一段ハシゴをまっすぐに登っていく時代は終わりました。これからの社会は単なる知識の量だけでなく、幅広い視野と豊かなコミュニケーション能力を必要としています。2020年からの大学入試改革でも、新しい時代が求める「学力」が要求されることは、皆様もよくご存知のことと思います。
 ただ単に上のみを目指してまっすぐに登るよりも、横に移動してみたり回り道をしてみたりすることによって、困難な課題に取り組む「真の思考力」が養われ、本当になりたい自分に出会える。私どもはそう考え、そのお手伝いができる塾を目指してジャングルジムと名付けました。この有名な遊具でもあるジャングルジムの名前の由来はジャングル+ジムであり、それぞれに私たちの想いが込められています。
 まず、中学受験にはジャングルのような多様性があります。最難関大学を目指し、仲間たちと切磋琢磨していく進学校、大学への推薦権を保持したまま、自分の興味・関心のある分野に突き進んでいくことができる大学付属校。男子校、女子校、共学校。都心にある学校、森の中に広大なキャンパスを構える学校。制服が可愛い学校、はたまた制服などない学校。スポーツが強い学校、海外に連れて行ってくれる学校、中学生のうちから大学生と一緒に最先端の研究に触れられたりする学校。
 挙げ始めたらキリがないような多様性に富んだ学校を自らの未来に想いを馳せて選択し、多様性に富んだ入試問題を突破していく力を養い、準備していくのが中学受験です。そのための訓練・修行の場として頭を鍛えるジムという表現が私どもの指導にもっともぴったりな名称だと思っております。

 次にジャングルジムの考える、中学受験についてご説明いたします。
 第一に、ご家庭において中学受験の意義を明確にしていただくことが大切だと存じます。私学には創立者の教育にかける凄まじいエネルギーを結晶化した「建学の精神」、それを現代に生かしていく教職員たちの熱意と努力、歴史の風雪に耐えてきた伝統の重みと卒業生たちの溢れる母校愛があります。志望校の選定に際しては、お子さんにどのような教育を受けさせたいのか、お子さんがどの学校なら6年間いきいきと過ごせるのか、どの学校がお子さんを「個」として大切にしてくれるのかなど、様々な視点で選んでいくことが何より大切です。これはある意味で偏差値信仰からの脱却を意味しますが、実はここにこそ私学を選ぶ醍醐味があるのです。
 第二に、受験勉強の意義をポジティヴに捉えていただきたいと思います。私どもは小学生がしっかりとした目的意識をもって勉強するのは、「絶対的な善である」と考えております。中学受験のための学習内容の多くは、これから先の勉強の基礎となるものであり、小学生の時期にきっちりと身に付けておくことは、お子さんにとって大きな財産になります。さらに、受験勉強は精神面の成長も促します。勉強には辛く厳しい面がありますが、それを乗り越えていくことで精神的にも大きく成長することが可能となるのです。たくましい精神力を涵養するのはスポーツだけでなく、受験勉強でも可能であると確信しております。
 第三に、中学受験を「楽しんで」行うことの大切さです。志望校合格が第一の目標であることはいうまでもありません。その一方で小学生に受験勉強をさせることの「負の側面」を最小限に止めることも重要です。勉強嫌いの中学生を作ってしまったり、子供らしい心を失わせたり、小学生の頃が黄金期だったと大人になってから嘆くようでは元も子もありません。学力の向上と豊かな心と幅広い視野の形成、一見両立が困難に思われる課題にジャングルジムは果敢に取り組みます。ジャングルジムでの中学受験が今後の人生の飛躍の糧なることを私たちは願っています。

 わたくしどもの塾はごく普通の子供が本気で、真剣に志望校合格を目指してがんばっていく塾です。これからも「ジャングルジムで中学受験をしてよかった」と言っていただけるように、全力で取り組んでまいります。

ジャングルジムの教育目標

行きたい学校から
「是非私たちの学校に来てください。」
と言われるような生徒の育成

入試は、学校の顔であり、学力すなわち読解力・計算力・思考力・洞察力・知識などを点数化したしたものに他なりませんが、私どもは入試を通してそれぞれの学校が求める教科を超えた多種多様な力を総合的に生徒さんたちに付けさせたいと思い、このような教育目標を掲げました。

私どもの指導は必ずしも合格のみを目的とするわけではありません。入試が終わり、完全に緩み切ってしまうような生徒はたとえ合格を勝ち取ったとしても、真の意味ではその学校が求める生徒ではないからです。
行きたい学校に合格した後もなお、毎日楽しく充実した青春時代を送って欲しいと私どもは切に願っております。そのための真の学力を育成することが私どもの教育目標です。