学校図鑑
2023.05.17
令和5年 5月17日 明治学院中学校・明治学院東村山高等学校 塾対象説明会
今日は東京都東村山市にあります明治学院中学校・明治学院東村山高等学校の塾対象説明会に参加してまいりました。
昨年も成蹊中と同じ日の開催で、昨年は明治学院に向後先生が、成蹊に私が行っていましたので今日はその逆で参加しました。
はじめに、2023年4月より校長となった大西先生からのご挨拶がありました。
多彩な教育活動を通して生徒が主体的に表現できるようになるということを重視しているとのことでした。
2024年から明治学院大学に唯一の理系学部となる情報数理学部が新設されて、推薦入学等で明治学院の生徒の進路にも選択肢が1つ増えるとのことです。
続いて副校長の和賀井先生より進路指導と学校生活についてのお話がありました。
6年の中高一貫教育を3つのステージに分け、高2・高3の第3ステージでは選択したカリキュラムで学ぶこととなります。
高2で文系コースか理系コースかを選択し、高3で推薦進学コース、文系受験コース、理系受験コースを選択し大学進学に備えるということとなります。
明治学院大学の内部推薦ですが、全員分の枠が確保されているのではなく、3年間の評定平均が上位80%以上であるという成績での条件があります。
昨年まではそれを満たしていて内部推薦を希望する生徒に学部・学科が希望通りにならないことはあっても内部推薦はされていたとのことですが、今後希望者が増えた場合は上位80%の成績を持っていてもそこで競争が生じ、結果として内部推薦されないことがあるかもしれないというお話がありました。
また、評定について高1・高2・高3と傾斜配点のようになっていて、高1で少しのんびりしてしまっても高2・高3から盛り返すということができる付属校もありますが、明治学院の場合は評定の平均となっているので高1からしっかりと学習することが特に大切となっています。
また成績が上位30%以上の生徒はS推薦といって明治学院大学推薦の権利を有したまま2校まで他大学受験ができるという制度があります。
政治学科とグローバル法学科についてはその制度は利用できなかったり、国立後期までは猶予されなかったりという約束こそありますが、この制度を活用することができると選べる選択肢も増えるのかなと思います。
昨年度は卒業生の約50%である129名が明治学院大学へと進学したとのことです。
高1と高2の評定が芳しくなく、どうやらこのままだと上位80%は厳しそうだという生徒は高3で受験コースに入るとのことです。
S推薦を保持し他大学進学を目指して勉強頑張っていこうという生徒と、評定を集めることがうまくいかず明治学院に上がれなさそうだから受験コースに入るという生徒がミックスされたクラスと、このままやっていけば明治学院大学に推薦されますよというコースに高3から分かれるということとなるかと思います。
会が終了したあと、この高3での過ごし方についてという点と成績不振に陥ってしまった生徒に対してどのようなフォローがあるか校長先生に直接お話をしていただきました。
まず、推薦進学コースに高3で入れば必ず大丈夫だとは言わないがほとんどが内部推薦で進学しているとのことでした。
昨年の内部推薦コースが132名で実際に明治学院大学に推薦入学したという生徒が129名であったということから、S推薦の制度を使用した者が他大学に合格せず保持していた推薦権を用いて明治学院大学に何名か進学したということを考えても、若干名は推薦進学コースから推薦されなかったのかなと思いますので、校長先生のおっしゃる通り、推薦進学コースに高3で入れば必ず大丈夫だというわけではないということが言えるのかと思います。
また、評定が芳しくなくても模試などをやらせてみるといい成績を取ったりすることもあるので、受験コースが二極化された生徒が集まっていてうんぬんということも言い切れないとのことでした。
この学校に入学したら上位80%以内に入っているか、入るためにはどうしたらいいのかをこまめに考えていくことが大切なのかなと思いました。
最後に4時間目の授業見学をさせてもらいました。
この学校はホームページにもあるように、ジャングルジム生が進学した学校の中で最も人数の多い学校ということとなっています。
明治学院に通う卒業生は学校も近いということから、よく塾にも遊びに来てくれますので懐かしさはあまり感じませんでしたが、しっかりと頑張って授業を受けている様子を見ることができて嬉しい気持ちになりました。
付属校という立ち位置の学校ではありますが、私が卒業した法政高校のように「手を挙げればどこかしらの学部学科には推薦されるよ、でも評定でこれ以上が基準ね」という絶対評価で決まる学校と、明治学院のように相対評価で決まる学校では少し仕組みが異なるのかなと思います。
ジャングルジムから明治学院に進学した生徒がしっかりと希望通りの進路を選べるよう、見守っていければいいなと思っています。
入試は例年からの変更点はありません。
今年は2月4日入試で例年よりも多めの合格者を出しましたが、来年以降そうなるかといったらそうとも言えないかと思います。
入試問題は難問・奇問こそ出題されにくいものとなっていますが、合格するのに必要な点数というものも高く、5年前とは比較にならないほど高倍率となっていますので、練習通り本番もやれるというメンタルの強さというものも必要になってくるのかなと思っています。