学校図鑑
2025.05.09
令和6年5月22日 立教女学院中学校 塾対象説明会
今日は東京都杉並区にあります立教女学院中学校の塾対象説明会に参加してまいりました。
この学校には現在7期生が通っております。
開始前に学校紹介DVDが上映されていました。
毎日楽しそうに学校生活を行っている生徒たちの様子や、特色ある授業、全員が感動している学校行事などが印象的でした。
開会祈祷のあと、校長の浅香先生よりご挨拶がありました。
立教女学院が関東大震災で校舎を失ったことがきっかけで現在の地に移転してから100周年という節目の年を迎えるということで、今年の最初にあった能登半島地震にも触れながら、1995年の阪神淡路大震災の際に、進路が決まった高3生たちがまだボランティアという言葉にも馴染みがない時世でありながらも自主的に被災地に役立つことをしたいと申し出て、何日もお風呂に入れない中ひたすら避難所のトイレ掃除などを行っていたという話には、他者への奉仕という学校として大切にしていることがしっかりと現れているなと思いました。
この学校の説明会には開校以来コロナ禍で行わなかった2020年と2021年を除いて全て参加していますが、(2022年はまだ外出することに躊躇いがある世の中かと思いレポートを上げていませんでした)同じ話というものが1回もなく、どんどん学校について知っていけているという感じがします。
次に入試報告について、入試広報部長の岩村先生よりお話がありました。
次年度かなり入試制度に変更があります。
○面接を実施せず、新たに2月中旬に新入生召集日を設ける
→コロナ禍で2024年入試より保護者同伴の面接が復活しましたが、次年度は行わないとのことです。
○12月の帰国生入試を廃止し、2月1日に一般入試・帰国生入試を同時に実施する
→これまで、帰国生入試の受験科目が国語・算数・日本語作文・面接だったのですが、2025年度入試より国語・算数(一般受験生と同じ問題)となるそうです。2022年までは帰国生の募集は約20名だったのですが、2023年度入試より若干名となっております。今回の変更で一般受験生にとってどのような影響があるのかが注目です。
○帰国生の出願資格を帰国後「2年以内の者」から「1年以内の者」に変更する
→海外在留期間は「継続して2年以上」で変更はなし
また、2026年度(現小5が受験する年)は2月1日が日曜日となるいわゆる【サンデーショック】にあたり、立教女学院の試験日が2月2日となることが予定されています。
本来2月1日に立教女学院を受けている層がどこに移動するのか、そして2月2日に試験を行う学校(明大明治や吉祥女子など)の試験にどのように影響するのかを注視していきたいと思っています。
2024年度入試は、ちょうど隔年現象の【少】の年で直近4年分の倍率としては
2021年 倍率2.4倍
2022年 倍率2.1倍
2023年 倍率2.5倍
2024年 倍率2.1倍
という推移をしています。
2023年に同じ立教大学に推薦枠を持つ女子校の香蘭女学校が卒業生全員分の推薦枠を確保したということが立教女学院の受験者数に影響を及ぼすのではないかと思っていたのですが、これは隔年現象といえるのかと思います。
帰国生入試の難易度が上昇するという点と、2025年度入試では2月2日が日曜となることで青山学院中等部の試験が2月3日となる点、そして2026年入試のサンデーショックでどうなるかという点が気になってくることかと思います。
続いて学校紹介についてのお話がありました。
こちらについては過去の記事で触れていることですので一部割愛しますが、2024年3月高校卒業生進路状況については
○立教大推薦進学が123名(66.4%)
○他大学受験が62名(33.6%)
ということで3分の2が立教大に進学ということとなったかと思います。
推薦枠は卒業生全員分よりも多くありますので、他大学に進学した卒業生のほとんどが自ら選んで受験をしたとのことです。
続いて2024年度入試について各科目の先生よりご報告と2025年度入試に向けてのお話がありました。
国語
・不明な言葉を文脈から捉える
・問いの要求をきちんと確認する
算数
・ここ何年かで最も平均点が低かった(超難化)、
・失点を防ぐところとなっていた大問2の難易度が高くここで時間を消費してしまった受験生には苦しかった
・結果として大問3以降の(1)が簡単だったのだが、時間を使いすぎてしまった焦りなどから取りきれない受験生は厳しかった
社会
・新形式でも受験生は柔軟に対応してくれた
・分野を融合する形式は来年度も継続していく予定
理科
・2024年度の平均点がちょうど良いと思っている
・全員が不正解となってしまった問題がなかった
以上です。