学校図鑑

2018.05.08

2018年5月8日 本郷中学校・高等学校 入試報告会

今日は本郷中学校・高等学校の入試報告会に行ってまいりました。

この学校はJR山手線「巣鴨駅」から徒歩3分にあり所沢駅から40分ほどで到着します。

はじめは学校長佐久間昭浩先生のご挨拶からです。「個性を尊重した教育を通して国家有為の人材を育成する」という建学の精神のもと、「強健・厳正・勤勉」を教育目標に掲げ、「文武両道・自学自習・生活習慣の確立」を3つの教育方針としています。時代の要請にもしっかり目を向けながら基本を大切にする教育を実践しているとのことです。卒業生・在校生のエピソードを交えながらのお話は説得力に溢れるものでした。

続いて「現況報告及び大学入試結果」について高校教頭の木村先生のお話がありました。中学校の募集定員は240名で6クラス、高校からの募集は80名・2クラスとなっています。高入生は1年間のカリキュラム調整の後、高2から中入生と混ざって行きます。
現浪合わせた難関国立四大学+国公立医学部の合格者数はついに50名に達しました(うち現役34名)。東大17(現役13)・京大3(3)・一橋10(7)・東工大10(8)で、私大は早稲田119(68)・慶應74(52)・上智37(32)・東京理科大92(76)となっています。
今春の卒業生の進路決定状況は、国公立(19.5%)・早慶上理(17.2%)・GMARCH(10.9%)・その他(7,6%)で、進路未決定者(浪人)が44,9%となっています(昨年度は34,1%)。妥協しない志望校選定や定員厳守による私大入試の難化が原因と考えられます。

次は「2018年度入試実施結果 2019年度入学試験作問方針」について教科代表の先生方からのお話です。
国語(北川先生)からは、「合格者は①記述問題にじっくり向かい合い少なくとも部分点は獲得している ②基本的な問題・正答率の高い問題で確実に得点している」との指摘がありました。
算数(石椛先生)からは「①平面・空間図形に関する問題(「図」をしっかり描いて考えられたか) ②「数の規則性の問題(具体化して考えられたか)で差が出た」こと、「字の丁寧さはとても重視している」ことなどのお話がありました。
社会(西谷先生)からは「点数に大きな上下差が生じており、基本事項の習得度の差がそのまま点差となった」こと、「地形図の出題、グローバル化する現代に関する事項の出題がある」ことなどが説明されました。
理科(小杉先生)からは「応用力を問う問題の出来が良くなかった」「物理・化学・生物・地学の各分野をまんべんなくできている受験生が少なかった」とのお話でした。「用語を答えさせる問題に漢字指定がある」「科学の時事問題が出題される」とのことです。

最後に「2018年度入試結果 2019年度入学試験について」というテーマで入試広報部長の野村先生が話されました。
この学校では2月1日・2日・5日の3回入試が行われますが、各回の特徴として「第1回は第1志望者が多い、第2回は1日の難関校併願者が多い、第3回は再チャレンジや駆け込み出願者が多い」とのことです。第1回の合格者143名のうち2日以降他校を受験しなかった生徒が70名、第2回では153名中25名おり「本郷熱望組」の増加が指摘されました。
本郷の入試の特色としては「①正解例の掲示および配布を行っていること ②試験問題は受験生が持ち帰れること ③校内での合格発表時間に不合格者への点数公表を行なっていること ④繰り上げ合格を発表する場合は複数回受験者から選出すること」が挙げられました。
2019年度入学試験については、東京都私立中学校出願解禁日変更にともない、出願開始日が早まる(1月20日➡︎1月10日)こと以外の変更はありません。

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