学校図鑑

2018.05.17

2018年5月17日 成蹊中学校 入試報告会

昨年に引き続き成蹊中学校の入試説明会に2名で参加してきました。

新所沢駅から西武新宿線で西武柳沢駅まで25分、ここから関東バスに乗り約15分で「成蹊学園前」に到着です。

バスを降りて大学の構内を7〜8分歩き、奥の細い通りを越えたところに成蹊中学・高等学校はあります。こう書くとすんなり到着できたように思われますが、実は大学の広大な構内で迷ってしまい学生の方に案内していただいて、どうにか到着できたというのが真相です。とても心優しい青年で朝から清々しい気分になりました。

最初は校長跡部清(あとべさやか)先生の挨拶で「国際理解教育の新たな広がり」をテーマにしたお話でした。デンマークやスウェーデンなど非英語圏の学校との提携も含めた幅広い国際教育を進めているとのお話でした。この学校の国際交流プログラムは大変充実しており、長期留学(1年あるいは1年以上)が3コース、短期留学(2週間〜)が7コース設定されているほか、国内プログラムも用意されており、留学に出なくても国際理解体験が可能であるとのことです。

次に高校教頭横井先生が「多彩な進学先を実現する」というテーマで、(1)近年の進学傾向(2)進路指導の状況について話されました。成蹊大学への内部推薦者数は約2割で減少傾向にあります。推薦資格保有者が80〜85%いるとのことですから、多くの生徒が「国公立大や難関私大」「医歯薬獣医系の大学」を志望しているようです。今春の進学状況(現役)は卒業生320名中、国公立17名・早慶上理54名・MARCH31名・成蹊(内部推薦)60名です。その他、系統別の合格者数として医学部医学科57名(現役18名)・歯薬獣医34名(24名)・看護18名(18 )が挙げられており進路の多様性が実感できました。

そのあと「出題・採点担当者からのご報告」ということで各教科の先生方のお話が続きました。
理科(川村先生) ①生物・地学・物理・化学の配点比率は、2:1:1:1 ②知識そのものを問うより問題文をよく読み学んできた知識と合わせて答えさせる問題を出題する
算数(東先生) ①満遍なく様々な単元から出題する ②難易度は前から難易度が順に上がっていくと考えてよい
社会(和田先生) ①単純な知識問題も出題するが「社会科的なリテラシー」を問う問題で差がつく ②憲法の条文に関する問題は必ず出題する
国語(和田先生) ①文学(文学的文章)は配点が高く、文章中の根拠に基づいて自分の言葉で考え、自分の言葉で表現できるかがポイント ②非文学(説明的文章)では文章を読み筆者の論旨を読み取ったあと、それを自分からどう発信していくかを問う問題も出題する
先生方のお話は大変興味深い内容でした。

最後に入試広報部長の坂井先生から「入試実施状況と来年度の予定」についてお話がありました。
今春の入試は前年に比べて1回目が大幅な減少、2回目が逆に大幅な増加(過去最多)となりました。
来年度の入試については変更点なしとのことです。

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