学校図鑑
2018.06.19
2018年6月19日 頌栄女子学院中学校 説明会
今日はJR山手線「五反田駅」から徒歩10分にある頌栄女子学院に行ってまいりました。今日の説明会は通常の保護者対象の学校説明会に塾関係者が参加するという形式で行われました。
はじめに校長岡見清明先生から「教育方針」についてのお話がありました。
この学校は今年で創立134年を迎えるキリスト教の学校ですが、他の多くのミッションスクールのような外国人宣教師による設立ではなく「ミッション(海外キリスト教各派の伝道団)から独立したキリスト教主義学校」としての特徴を持っています。
「男女は同権であっても同質ではありません。従って、受ける教育にも違いがなければなりません。特に中学、高校の多感な時期は男女別学が大切と考えます」
「教養とは、学力はもちろんのこと、高雅な品性や豊かな国際感覚の涵養、社会のために貢献奉仕できる人格の形成を指しています」
大変説得力のあるお話で感銘を受けました。
またこの学校は早い時期から帰国生を積極的に受け入れてきており、現在中学生の約25%、高校生の約23%を占めています。
次に生徒指導部長塚田先生から「学院生活」についての説明がありました。
クラブ活動については、中学校ではほぼ全員、高校では9割以上の生徒が所属しているとのこと。
学院行事についても様々なものがありますが、希望者参加の語学研修旅行は、カナダ語学研修(中3対象)、イギリス語学研修(高校生対象)がありともに50年近い歴史を有する充実したものであるとのお話でした。
そのあと教頭の小島先生から「教育課程・進路指導」についての説明が続きました。
中学校では週に英語が6時間あり(うち2時間は英会話)大変充実した英語教育が行われています。また「考える力を育てる」を大きな目標とし、考察力をしっかり身につけ、筋道をたて自分の考えを自分の言葉で表現する能力を養うことに力を入れています。
大学進学については次の通りです。
2018年3月(卒業生217名) 現役合格者数(進学者数) 国公立37(33)(東大2・一橋5・東工大3)・慶應70(34)・早稲田98(36)・上智80(15)・理科大40(4)・GMARCH255(21)
2017年3月(卒業生206名) 現役合格者数(進学者数) 国公立43(39)(東大5・一橋4・東工大2) 慶應68(32)・早稲田104(30)・上智55(7)・理科大27(7)・GMARCH232(26)
国公立+早慶上智の現役合格者がここ数年50%台で安定しているとのこと、大変立派な実績だと思います。
系統別にみると文系7割、理系3割で理系の約4割が医療系に進んでいます。
最後にちょっとびっくりしたのは、慶應4名・早稲田6名をはじめとして相当数の指定校推薦入学枠があるにもかかわらず、利用した生徒がわずかに2名とのこと。もったいないと思いつつこの学校の底力を見せつけられました。
続いてDVDによる学校紹介があった後、広報部長の湯原先生から「入学試験(今年度・次年度)」というテーマでお話がありました。
この学校の一般入試は2月1日(第1回・募集人数100名)・2月5日(第2回・募集人数100名)に行われます。
試験内容は、第1回・第2回ともに筆記試験(国語・算数・理科・社会の4科目 各40分・100点満点・計400点満点)、面接(保護者同伴)です。
2018年入試の実質倍率は第1回2.8倍、第2回4.3倍で次年度も同じような倍率が予想されます。
2018年度の受験者平均点・合格者平均点は次の通りです。
第1回 国語56.9・61.8、算数31.4・38.1、理科48.9・59.4、社会51.8・59.7、合格最低点202
第2回 国語42.8・50.5、算数30.4・40.9、理科40.6・51.4、社会59.7・70.3 合格最低点196
算数と理科で特に大きく差がつくとのお話でした。
この学校の2月5日の入試は都内難関女子校の最後の受験機会であるため闘いは毎年熾烈なものとなっています(四谷大塚結果偏差値62)。