学校図鑑

2024.05.12

令和6年 5月8日 本郷中学校 入試報告会

今日は東京都豊島区にあります本郷中学校・高等学校の塾対象説明会に2名で参加してまいりました。

今年度から学校長が佐久間先生から木村先生に変わっております。

過去の記事と重複する点については割愛いたしますが、特筆すべき点としては今年の高校卒業生が高校募集を廃止した年の初年度の高1ということで、卒業生が70名ほど少なくなったにも関わらず、3年連続で東大二桁、早慶200名の合格を出すことができたということで、この学校の進学校としての立ち位置というところがまた一つ確固たるものとなったのではないかと思っております。

教科主任から入試についての説明については予定されていた時間をオーバーするほど、大変詳しく教えてもらい勉強になりました。
私個人的にも昨年、本気で向き合った問題たちだったので、先生の出題の意図と実際の正答率を見比べながら、自分の普段の授業を考えているとあっという間に時間が過ぎていったような印象を受けました。

基本的な事項ではあるが教科書通りではないような問題も出題されており、日々の学習を高い完成度で継続していくことが求められるような問題です。

また、本郷中の入試は他の学校に比べてとりわけ入試がとても透明性の高いものとなっており、
○解答用紙に配点が記載されている
○試験が終わったあと模範解答を持ち帰ることができる(配信される)
○不合格者は各科目の点数を教えてもらえる
○過去問には全受験者のうちこの問題にどれほどの人数が正解したかがわかるようになっている

ということで、ここまで情報をもらえる学校はとても珍しいと思います。
合格するためには徹底的に過去問を研究することが大事だという話も強調されていました。

本郷の入試は2月1日、2月2日、2月5日に行うのですが、それぞれの回に
○2月1日→本郷第一志望者が多い(倍率2.8倍)
○2月2日→1日の難関校併願者が多い(倍率2.3倍)
○2月5日→再チャレンジや駆け込み出願者が多い(倍率13.1倍)
という特徴があるのですが、今年は少し違った動きをしているのではないかということがお話の中にありました。

それは、本郷第一志望の生徒が2月1日を敬遠し、他校の合格をもった上で2日以降勝負というもので、例えば本郷がチャレンジとなる偏差地帯(四谷50~55)の受験生たちが第一志望者が集まる2月1日をあえて他校の合格を得るのに使ったのではないかということについては、なるほどと思いました。

たしかに、それらの偏差値帯の受験生が1日、2日、5日と全て本郷を受けるとすると午後入試と3日と4日に第二志望以降の学校を受けていくということとなり、結果によってはかなり厳しいものとなってしまうリスクが発生します。

ですので、各回で問題の難易度は変わらないとはいえ難関校から回ってきた受験者層と同じテストを受けるとなるとボーダーは上がってしまうので、2日の方を回避して他の学校の合格を取るのに使う、2日に残念だったら3日の受験校をもう少し下げるプランも用意するというような併願をジャングルジムでは過去の受験生でも組んでいたのですが、1日から本郷を回避するということはさらなる安全思考の高まりなのではないかと思います。
いや、安全思考のようで実は1日の結果次第では3日以降強気の併願が組めるということではチャレンジ思考なのでしょうか。

本郷はどんどん合格するのが難しい学校になってきているというのは事実ですし、本郷を避けた層が1日に受けた学校の入試というものにも少なからず影響があったのではないかと思います。

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