学校図鑑

2018.06.05

2018年6月5日 大妻中野中学校 塾対象説明会

今日は西武新宿線「新井薬師前駅」から徒歩約8分の大妻中野中学校・高等学校に行ってきました。

はじめに学校長の野崎裕二先生から「本校の教育理念について」というテーマでお話がありました。先生は化学の担当として長年この学校に勤務されたのち今年から校長先生に昇格されました。
変化の大きなここ5年・10年において今こそ建学の精神「学芸を修めて、人類のために」を実践すべきであること、今までの「国際理解教育」からさらに一歩踏み込んで「国際教育」を進めるべきであること、創立者の「他者との関係の中で、お互いの力を活かし合い、自立すること、互いに成長すること、そして、社会に貢献すること」という教育理念はまさに「グローバルな感覚」そのものであることなどが話されました。
「21.5世紀型文理融合教養教育」を目標に掲げ、これからも発展的に取り組むこととして、(1)国際教育のさらなる推進(①SGHアソシエイト校として ②ユネスコスクールとして) (2)生徒の能力向上のための学習デザイン(学習姿勢 探求学習 自律的学習 ブレンデッドラーニング) (3)生徒の能力向上を多面的な学習評価で (4)海外研修・海外留学の拡大 (5)人材育成パートナーシップ (6)日本人教員と外国人教員の連携 (7)4年目となったフロンティアプロジェクト、などが説明されました。
昨年も感じましたが、この学校の改革の進め方は実に力強く実行を伴っていることがよくわかりました。

次に教頭の諸橋先生から「2019年度入試について」の説明がありました。2018年度入試において、この学校は「コアコース」を廃止し「アドバンストコース」5クラスと「グローバルリーダーコース」1クラスの2コース制になりました。その結果、第一志望者が大幅に増えたこと、グローバル教育に魅力を感じて入学した生徒が増えたことが指摘されました。入試改革が良い結果につながり221名の募集に対して、入学者は251名だったということです。
なお2つのコースについては、中学3年以降は毎年学年全体でコースを再編成し相互に移動が可能です。
2019年の入試については次の通りです。
(1)アドバンスト入試(午前) 2科または4科の選択可 2月1日(約50名)・3日(約25名)
 判定方法 ①2科・4科受験生全体から合格者全体の80%を国算の合計点で選抜 ②残りの20%を4科受験生から国算社理の合計点で選抜
(2)アドバンスト入試(午後) 2科 2月1日(約40名)・2日(約40名)
(3)算数1科目入試 2月1日(午後)(約15名)
(4)新思考力入試 2月4日(午前)(約15名)
(5)グローバル入試 英語・国語・算数 2月1日(午前)・3日(午前)(計約36名)
そのほか、① 繰り上げ合格は2月5日以降、電話で一件ずつ連絡し複数回出願の受験生を優遇する ②特待生制度の利用者は対象者約35名に対して10〜15名であったこと、などの説明がありました。

次に国語科の佐藤先生から「新思考力入試について」のお話がありました。新思考力入試は「総合Ⅰ(国語・社会・理科〜合科型問題)」「総合Ⅱ(総合問題〜記述問題)」「総合Ⅲ(算数)」で行われます。

続いては算数科の高村先生から「新思考力入試の総合Ⅲと算数1科目入試」についての説明でした。2019年度入試は、新思考力入試(総合Ⅲ)は過去2年と傾向が変わらないこと、算数1科目入試はアドバンスト入試寄りの問題を増やすことが話されました。

最後に「グローバル入試について」というテーマで国際・教務主幹の水澤先生のお話がありました。
試験科目は国語・算数・英語speakingの3科目ですが、英検CSE 1456点(3級)以上は英語speaking入試を免除し国語・算数のみ、英検CSE 1728点(準2級)以上は面接試験のみでの入試となります。

説明会はこれで終了となりましたが、教頭の諸橋先生と個人的にお話しする機会を得ました。昨今厳しさを増している大学入試については、まずまずの成果が上がっているとのことです。
大学合格状況は国公立11名・早慶上理26名・GMARCH103名・成成明武18名・日東駒専39名・医学部医学科4名・医療系74名、津田塾・東京女子・日本女子38名でした。

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